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memory e.p

収録曲

1.メモリ

 

2.ブローディアの絵画

 

3.ダイヤモンドダスト

 

4.カトレア

 

​5.月夜の夢

​6.secret track

memory ep - @telier
00:00 / 00:00

2017年2月18日 きいろれこーず​よりリリース

​recommend

​LiLi lost a friend  小林 様より

まずEPリリースおめでとう!

彼から一番初めに聴いてと音源を渡された時、色んな感情が芽生えました。一からギターを教えた頃から考えると嬉しくもあり、そして何より頼もしく感じました。

そんな彼の音楽、そしてこのEP盤には彼の人間性が滲み出ている、そう思います。

優しく温厚な彼に、新しく生命を与えられた曲たちはどれもメロディがとても美しい。

そして、溢れ出る彼の優しさの奧に、温厚な表情に隠れている熱い情熱が顔を覗かせます。

是非、手にとって聴いて確かめてみてください。

本当におめでとうございます!

 

LiLi lost a friend  小林

Fragile Flowers 青鷗 様より

私の愛は熱病のようなもの
病気をさらに養い育てるものを追い求め
患いを長引かせるものを欲しがり
変わりやすく病的な欲望を満たそうとする

(『ソネット 147』 シェイクスピア作より引用)

野に咲く春の花も今はもう
お前ほど私をひきつけはしない。
天使よ、お前のいる所にこそ愛と情けはあるものを。
お前のいるところにこそ自然もあるものを。

(『愛するべリンデへ』ゲーテ作より引用)

 

 人類は古くから自己の感情を他者へ伝えるために、言葉を紡いできた。つまり詩である。詩は様々な題材が用いられるが、最も重要な題材として用いられてきたのは、愛である。本作品も水野氏が愛する女性への気持ちを題材として、言葉が紡がれている。本作が示す女性とは、アニメやノベルゲーム上の架空の存在なのだが、そんな事は関係ないと、率直な言葉で彼女達への愛の言葉が綴られている。その行為をオタク的だとか、青臭いなどと笑えるだろうか?僕はそんなことは出来ない。僕も架空の少女達が繰り広げる物語に確かに救われたからだ。そんな経験がある方は是非本作を聞いて欲しい。水野氏の純粋な少女達への愛が伝わってくるはずだ。

 おやすみなさい。私は、王子さまのいないシンデレラ姫。あたし、東京の、どこにいるか、ごぞんじですか? もう、ふたたびお目にかかりません。

 

 

(『女生徒』 太宰治作より引用)

 

 

 さて本作の歌詞にじっくり耳を傾けてみよう。「メモリ」、「ブローディアの絵画」では一人称が「私」として歌詞が書かれている。これは水野氏が、少女達に成り切り、彼女達の気持ちを代弁していると解釈していいだろう。その行為は何度も作品に触れ、彼女達の心情を想像する、つまり物語を愛することをしないと出来ない行為だ。一人称を「僕」とし「君」との関係を歌うのは簡単だ。しかし「私」と歌いきった水野氏に拍手を送りたい。

 「こんな夜遅くまで、どこにいらしったんです?」

 

 と母親は彼に向かって叫んだ。

 「僕ですか?」とラインハルトは答えた。「睡蓮のところへ行こうと思ったのですが、駄目でした」

 「そりゃまた風変わりな話じゃないか!」とエーリッヒが言った。「いったい君はその睡蓮と、どういう関係がの

 かね?」

 「僕は以前この花と親しかったことがあるんだ」とラインハルトは言った。「もう遠い昔のことだがね」

 

 

(『みずうみ』 シュトルム作より引用)

 

 

 人間というものは、決して届かないものこそ、望み、手を伸ばす。僕が今まで触れてきた作品もその様な描写がされる作品が多い。そして決して届かないと自覚しながらも手を伸ばそうとする行為を僕はとても美しいと感じる。決して届かない存在=2次元の少女達への愛が収録されたこの作品を僕は美しいと思う。その行為は歌詞の巧みさや、音楽的な価値とは別に存在する。僕はそのような音楽が鳴り続ければ良いと思うし、水野氏が同じ気持ちで歌い続けることを願う。

                                                                                                                                  

 

 Fragile Flowers 青鷗

TaKU.K 様より

「memory e.p」レコメンド byTaKU.K

 

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「memory e.p」全体を通して聴いた時、
短編集のような作品だと思いました。

 

物語性を感じる楽曲が好きな僕は
拝聴させて頂いてすぐに心惹かれました。

 

触れたら壊れてしまう薄氷のような儚さや、
それでも前を進もうとする灯火のような強さを
感じるバンドサウンドと歌詞。
それらが合わさって吸い込まれるような錯覚に陥りました。


また何よりギターの音がとても魅力的でした。
ディレイやリバーブを惜しげもなくかけた
ギターサウンドはとても好みでたまらなかったです。

 

長くなりましたが、「memory e.p」はどこか懐かしく、
どこか愛を感じさせてくれるとても素敵なアルバムでした。

 

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TIGHT ROPE  店長 松山哲也 様より

 とにかく淡い。抽象的ではなく、具体的に淡い。ハッキリ言ってモテない。

 

でも、決して派手ではない日常を切り取った超超人間臭い音が詰まってて、胸迫りました。

 

本物の建築士が創り上げる究極センチメンタル物件です。

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